第3回「管理栄養士が解説!自律神経を整えるヒント②」
2026.06.10
前回は、「イライラや疲れやすさ、眠れないといった不調は、性格ではなく自律神経からのSOSかもしれない」というお話をしました。
今回は、その自律神経を乱す大きな要因のひとつ、「血糖値」との関係についてお伝えします。
自律神経と血糖値の深い関係とは?
「血糖値って、糖尿病の人が気にするものでしょう?」
そう思った方もいるかもしれません。
でも実は、血糖値はすべての人の体調に関わるとても重要な指標なんです。
血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のこと。
食事をとると上昇し、インスリンというホルモンの働きでゆるやかに下がります。
健康な状態では、この値はおおよそ一定の範囲に保たれています。
ところが、食事内容や食べ方、ストレスや睡眠不足によって、このバランスは簡単に崩れます。
例えば、朝食を抜いて長時間空腹のあと、菓子パンだけで済ませるような食事。
血糖値は一気に上がり、その後インスリンの働きで急激に下がります。
血糖値が急に下がると、体は「エネルギー不足=危険!」と判断し、アドレナリンなどのホルモンを分泌して、血糖値を上げようとします。
そして、血糖値が上がったり下がったりする際には自律神経が働き、ホルモンの分泌を調整して、体のバランスをなんとか保とうとします。
つまり、血糖値の乱高下が続くと、自律神経は休む間もなく働き続けることになり、結果的に大きな負担がかかってしまうのです。
この症状、血糖値の乱れて起こっているかも
この状態が繰り返されると、自律神経は休む間もなく働き続けることになります。
その結果、次のような不調が現れやすくなります。
・イライラや不安が強くなる
・気分の浮き沈みが激しくなる
・食後に強い眠気やだるさを感じる
・朝起きるのがつらい
これらは、産後や更年期などホルモンバランスが変化する時期には、さらに感じやすくなる方もいます。
整えるカギは「血糖コントロール」
つまり、自律神経を整えるためには、血糖値をコントロールすることがとても大切なんですね。
特別なことではなく、日々の食事のとり方を少し工夫するだけでも、体の反応は大きく変わってきます。
次回は、血糖値を安定させるための具体的な食事のポイントを、すぐに実践できる形でお伝えしていきます。
管理栄養士りえのプロフィール
担当連載 「がんばらない栄養のお話」
大学卒業後、パーソナルジムや多数の企業で管理栄養士として、1500名以上の健康管理に携わってきた実績を持つ栄養管理のスペシャリスト。
現在は、もこすく相談員としても活躍中。
プライベートでは一児の母。
連載コラムでは、日常に取り入れやすい工夫や考え方を紹介しながら、頑張りすぎない栄養管理・体調管理法のヒントを発信していく。
