第2回「管理栄養士が解説!自律神経を整えるヒント①」
2026.02.02
その不調、あなたの弱さではなく「自律神経」のせいかも?
毎日忙しく過ごしていると、「なんだか今日は頑張れない」という日がありますよね。
朝起きるのがつらかったり、ささいなことでイライラしたり。
疲れ果てているはずなのに、夜になるとなぜか目が冴えて眠れない……。
私自身、特に産後はこうした不調の連続でした。
管理栄養士という仕事柄、「栄養を摂らなきゃ」と頭では分かっているのに、どうしても自分の心と体をコントロールできない-。
そんな自分を情けなく思い、葛藤した時期もありました。
でも、今なら分かります。それは性格の問題ではなく、自律神経からのSOSだったのです。
そして、そのSOSに応えるための方法の一つが、食事です。
ということで、これから数回にわたって、自律神経を整えるためのヒントをお届けします。
具体的なヒントをお伝えする前に、初回は「そもそも自律神経って何??」ということについてお話していきましょう。
自律神経は、体を守る「全自動スイッチ」
自律神経とは、一言でいうと「自分の意志とは無関係に働く、体の機能を調整する仕組み」のこと。
心臓を動かす、呼吸をする、食べたものを消化する、体温調節など。
これらすべてを、私たちが寝ている間も24時間休みなく管理してくれています。
このスイッチには、2つのモードがあります。
● 交感神経(アクセル)
日中、活動したり緊張したりするときに働く。
● 副交感神経(ブレーキ)
夜間、リラックスしたり体を修復したりするときに働く。
健康なときは、この2つがシーソーのように交互に入れ替わります。
ところが、ストレスや過労、不規則な生活が続くと、アクセルが踏みっぱなし(交感神経が優位なまま)の状態になってしまいます。
すると、体は「もう休みたい」と悲鳴を上げているのに、脳は「まだ戦え!」と指令を出し続けるパニック状態に。
これが、「疲れ果てているのに眠れない」「お昼寝すらできない」という状態の正体です。
がんばれないのは、あなたの心が弱いからではなく、自律神経という大切なスイッチが、少しお疲れなだけかもしれません。
では、具体的にどうすればよいのか……。
その答えを知るために重要なのが、自律神経を裏で操っている「血糖値」です。
次回は、自律神経と「血糖値」の深い関係についてお話ししますね。
管理栄養士りえのプロフィール
担当連載 「がんばらない栄養のお話」
大学卒業後、パーソナルジムや多数の企業で管理栄養士として、1500名以上の健康管理に携わってきた実績を持つ栄養管理のスペシャリスト。
現在は、もこすく相談員としても活躍中。
プライベートでは一児の母。
連載コラムでは、日常に取り入れやすい工夫や考え方を紹介しながら、頑張りすぎない栄養管理・体調管理法のヒントを発信していく。
