第2回「心の「鎧」を脱ぎ忘れていませんか?」
2026.03.26
こんにちは、心理相談員のさやかです。
「こんなこというのは情けないんですけど・・・」
20代でリーダーになって半年ほど経った男性社員さんから出てきた言葉です。
日々働くみなさんのお話を聞いていると、よく耳にする言葉なんですよね。
心の「鎧」を脱げる場所を
私たちは外に出る時、無意識に「しっかりした自分」という心の鎧を着込むことが多いです。
職場では「デキる社員」、家庭では「良い親・子等」、友人同士では「良い人」・・・
社会というステージに立つ以上、この鎧は必要なもの。
自分を守ってくれたり、自分を成長させてくれたり、周囲との関係をスムーズにしてくれます。
ただ、問題なのは「外では一切鎧を脱ぐことができない」「家に帰っても、寝る時でさえ、その鎧を脱ぎ忘れている」という人が意外と多いということなんです。
重たい鎧でベッドに入れば、当然肩は凝るし心だって休まりません。
もこすく相談所という場所は、その重たい心の「鎧」を脱いで、身軽な部屋着に着替えて、ホッと息をつく場所になってほしいと思っています。
「恥ずかしい話なんですが……」の正体
以前、ある社員さんがこう切り出されました。
「本当に恥ずかしい話なんですけど……。自分は不愛想な方ので、部下から怖いとかいつも機嫌が悪いと思われてるんじゃないかなって気になっていて」
また、別の方はこうおっしゃいました。
「こんなこと言っていいのか……。子供のことは本当に可愛いのに、『子供がいなければ自由に仕事ができるのに』って思ってしまったんです。親失格ですよね。」
こうした「恥ずかしい本音」を話す時、皆さんはまるで重大な罪を告白するかのような、硬い表情や悲しい表情をされます。
でも、私たち相談員からすると、それは「人間として、ごく自然な気持ち」にすぎません。
誰の心の中にも必ず存在する「人には言いづらい本音」は、自分にとって大切にして良い感情であり、むしろ、「持ってはいけない」と蓋をして隠し続けることの方が、よっぽど心には毒なんです。
隠せば隠すほど、余計に重たくなってしまいます。
気持ちを吐き出すと、心に「隙間」ができる
「実は、あの時すごく腹が立ったんです」
「本当は、全然やりたくなかったんです」
そういうネガティブなことを言葉にすると、さらに気持ちが落ち込むんじゃないかと思われがちですが、そんなことはありません。
いろんな自分を「あぁ、私って今そう思ってるんだな」と認めてあげることで、心に「隙間」ができ、社会の舞台で頑張ることができます。
せっかくなので、この場をお借りして・・・
いつも私の心の隙間を作ってくれる方々にも感謝をお伝えします!
ありがとうございます!
心理相談員さやかのプロフィール
担当連載「ちょっと休憩、こころの栄養補給」
企業のメンタルヘルス対策のプロ。心理相談員として働く人の健康管理に取り組みながら、「もこすく相談所」でも活動中。 仕事や人間関係の悩みに丁寧に耳を傾けることを大切にしながら、相談者が自分自身と向き合い、前に進んでいけるようサポートしている。 モットーは「個人と組織、どちらも元気に」。
プライベートでは育児と仕事に奮闘中のワーママ。
担当連載コラムでは、職場での心のケアや、誰もが自分らしく働くためのヒントを発信していく。
