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第1回「“おかえり”が言える職場に」〜育休復帰して3ヶ月たって思うこと〜

2025.09.17

第1回「“おかえり”が言える職場に」〜育休復帰して3ヶ月たって思うこと〜

はじめまして!現在子育て中の保健師さとみです!

私は、看護師、行政保健師の経験を経て、今は産業保健師として働く人の健康管理をサポートしています。

これまで看護師や保健師としてキャリアを積んできた私ですが、実はプライベートでは母親二年目で、育休から仕事に戻ったばかりです。
復職から3ヶ月経ちましたが、子どもの体調不良で呼び出しが多いのは相変わらず・・・。
「今日は熱を出さず最後まで仕事できるかな・・・」と、毎日ドキドキしながら出勤しています。

そんな慌ただしい日々の中で、ふとした瞬間に思い出すのが、復帰初日にかけてもらった「おかえりなさい」のひと言。軽い挨拶のようにも聞こえますが、それだけでもすごくホッとしたのを覚えています。

私は以前、行政保健師として地域の方々と関わっていた経験があり、「人の生活に寄り添う」ことの大切さはずっと感じてきました。
でも、今回、自分が育休から復帰してみて、 “戻る側”の気持ちがよくわかるようになりました。

「おかえり」が持つチカラ

育休からの復職って、ただ仕事に戻るだけじゃないんですよね。
生活リズムも、家族との関係も、働き方も、全部が変わる。
私と同じように、「ちゃんとやれるかな」「迷惑かけないかな」って、毎日ちょっとずつ不安を抱えながら過ごしている人も多いと思います。

だからこそ、人事や健康管理に関わる皆さんには、復帰する人に「おかえり」と言える空気をつくってほしいなと思います。
面談のときに「困っていることはありますか?」って聞くのも大事だけど、「最近お子さんはどう?」って、ちょっと雑談っぽく聞いてもらえるだけで、すごく話しやすくなります。

また、急なお休みや時短勤務に対して謝罪をしたときに、「大丈夫だよ」「お互いさまだよ」「ごめんじゃなくてありがとうのほうがいいよ!」って言ってくれる職場の雰囲気は、本当にありがたい。

制度ももちろん大事ですが、やっぱり“人のあたたかさ”があると、安心して働けると感じています。 私も、これから復帰してくる誰かに「おかえり」って自然に言えるような存在でいたいなと思っています。
そして、そんな職場がもっと増えていったらいいな、と心から願っています。

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保健師さとみのプロフィール
保健師
担当連載「日々のすきまに、保健師のつぶやき」
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行政保健師を経て、現在は産業保健師、もこすく相談員として働く。 誰かの体や心がちょっと疲れたとき、「話してよかった」と思ってもらえるような存在を目指して、日々社員の声に耳を傾けている。 やわらかく、話しかけやすい雰囲気が魅力のもこすく相談員。 自分自身も子育てや働き方に迷いながら過ごすひとりの社会人として、 等身大の視点でコラムを届けていく。

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