第1回「働く女性を支える助産師として」
2026.01.20
はじめまして。助産師のみなみです。
私は助産師として、企業などでさまざまな相談を受けています。
「助産師さんって、お産に立ち会う人ですよね?」と聞かれることがよくあります。
もちろん、お産のそばにいることは助産師の大切な役割のひとつですが、それだけではありません。
助産師は女性の一生に携わる仕事
助産師は、医療職として女性の一生に携わる専門職です。
思春期、妊娠、出産、子育て、更年期……。
女性のからだと心は、人生を通して何度も大きく変化します。
その変化に寄り添い、時には見守りながら、時には背中を押しながら、からだと心の健康を支えるのが、助産師です。
もちろん、働く女性の健康も助産師はサポートしています。
働く女性に多い悩みごと
働いていると、誰しも忙しさに追われて自分のからだの声に気づけなかったり、不調に気づいても体のことは職場では言い出しづらかったりすることがあるでしょう。
とくに働く女性に多い悩みごとといえば、こんなことがあります。
月経による不調で仕事に集中できない
不妊治療と仕事の両立がうまくいかない
産後子育てしながら働いていけるのか心配
更年期の症状を誰にも相談できない
こうした悩みは、プライベートな事情を含むため、一人で抱えこむ人が多いと感じています。
誰にも相談できずにいるうちに、「思うように成果がだせない」「仕事を続けていけそうにない」と考えるようになり、心身のバランスを崩したり、生活が成り立たないように感じる女性は少なくありません。
その結果、転職が必要になったり、ときには仕事をやめてキャリアを積むこと自体をあきらめてしまったりすることもあります。
このような働く女性の健康やキャリア形成上の課題や実態は、特殊な事情ではなく、多くの調査でも明らかにされています。
性別にかかわらず、本来の力を発揮して活躍していくことが求められている今だからこそ、助産師としての、「女性の一生にわたる健康を理解し、その人の力を信じて支える」という役割は、産業保健の場でも重要だと感じています。
働く女性を支える助産師として
私は、働く人を支える助産師として、女性がからだと心の変化に翻弄されてひとり苦しむことがないように寄り添いたいと思っています。
そして、「こうありたい」と願う姿に向かって主体的に歩めるように、本来の力を発揮できるようになるために、これからも働く女性を支援していきたいと思います。
助産師みなみのプロフィール
担当連載「変化を生きる女性たちへ」
働く人の健康を支援する「もこすく相談所」相談員。女性の一生にわたって伴走する助産分野が専門。主に女性の健康と性別問わずメンタルヘルス相談を担当。
総合病院の産婦人科で勤務ののち、現職では10年以上相談支援に従事。大手ヘルスケアメーカーの子育て相談/女性健康相談では 月200件以上の相談支援をした経験から、女性向けのセミナーやコンテンツ・商材の医療監修なども手がける。働く人に伴走し「本人が主体となれる健康支援」を心がけている。プライベートでは二児の母。
